2017年1月16日
結局、快復までに一番時間を要したのは私だった。やっと平熱に戻ったのは、発病から8日目。両親は3日程度で快復し、すでに普通の生活に戻っているらしい。はあ。
私はなんとか平熱に戻ったけれど、声がまったく出なくなってしまった。なぜ?困ったねえ。
母からは、新居での生活の不満点が次々と報告されてくる。はいはい、元気になったら対応しましょう。
しかし、インフルエンザに罹患するという非常事態になった時、高齢で家族と同居していない人はどのように対応しておられるんでしょう?父のように高熱で立てない、失禁してしまうなどの状態になってしまう場合もあるでしょう。正気を戻すまでの間、どうすればいい?
あらゆるトラブルを想定して備える?そんなことできない。
助けてくれる人を確保しておく?感染症の場合、助けてくれる方もリスクが発生するから難しい。
自立するって本当に難しい。しかも、高齢になって、ぎりぎり自立してるような場合、風邪をひいた程度でも自立できなくなる可能性があるのだとわかった。ひとつ間違えば、命にかかわることだってあるでしょう。この便利で文化的で福祉が充実しているはずの日本で生きていても、その恩恵が突然、消えることがある。私達の場合、今回は大事にならなかったけど、大変な思いをしている人がたくさんいるにちがいない。
ところで、高熱で人事不詳となり失禁し記憶があいまいになった父を、母は受け入れることができないようだ。”インフルエンザになったらおしっこたれるんか?わからんようになるんか?”なんてことを何度も私と父に言う。なぜ母が父を責めるのか私には理解できない。母だって、自分が高熱を出して府立医大から家に戻った時のことを覚えていないのに。
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