リハビリ病院でミーティング2

両親

2018年6月7日

父の入院するリハビリ病院でスタッフからの経過報告を受ける月一のミーティング。第2回目。

今回は母と義妹と私が出席。もちろん父も。私は自宅から直にリハビリ病院へ行き、義妹がタクシーに同乗して母を連れてきてくれた。狭いミーティングルームに6人のスタッフと父と家族3人がぎっちり入室した。

看護師、療法士、医師による父の状態について報告を聞きながら、父も母もむっとしている。報告には良い話と悪い話が入り混じっている。

  調子のいい日には160メートル程度の歩行ができた。
  階段の昇降が数段ではあるが、できた。
  歩行時のバランスがまだまだ悪く、非常に転倒しやす。
  複数の事柄に注意を向けることができない。
  注意力不足で、危険回避が困難。
  計算問題を解くのが難しい。
  複数の作業を並行すると処理に時間がかかる。
  トイレでの排尿がうまくいかない。トイレ誘導のタイミングがうまく合わない。
  今の状況で自立して暮らすのは無理がある。

トイレ問題の報告の後、父が抗議した。
”トイレにうまく行けないのは、ベッドから出てすぐにトイレに行けないからだ。靴を履くのに時間がかかるから間に合わなくなるのだ。”

それは嘘です。そんな問題ではない。でも今日は母もいるし、父としては言わずにいられなかったのでしょう。スタッフは皆、わかっている。けれど、父の顔を立てて、靴を履かずにトイレに行けるようにしましょう、と提案してくれる。靴をはかずに歩行するのは難しいのでまずは練習しましょう、という話になる。これでできなければ、次に父はトイレの失敗を何のせいにするのだろう?

父の注意力、計算力などの報告について母は言う。
”歳をとったらみんなそんなもんです。普通です。私もそんなもんです。”

だから?と私は思う。だから老人ホームなんかに転居する必要はない、と母は言いたいのだ。

自立するのは無理、と言われて、母は父に本当にできないのかと問いかける。父はいや、できると思うと答える。

母に父の現状をわかってもらいたいと思ってミーティングに参加してもらったのだけれど、そんな簡単なものではなかったようだ。母は聞きたいことだけ聞いて、信じたいことだけを信じる。聞きたくないことは無かったことになるので、誰が何を言っても母の心には入っていかない。

つまり、作戦は大失敗。

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