父、インフルエンザ

インフルエンザ

2017年1月8日

昨夜、堀川三条の家で両親と私と私の夫の4人が夕食をともにした。その時からなんだか父の様子がおかしいなあと思っていたのだが、朝になって父が変だと母から電話がかかってきた。京都市内に住む弟がすぐに堀川三条にかけつけたところ、父は立つどころか座ることもできず、人事不詳状態になっているらしい。意識混濁している、とのことで、救急車を呼んで病院に運ぶことになった。私もすぐに病院へ走った。

駆け付けた病院で、医師があっさり言う。

  インフルエンザです、連れて帰ってください。

えーっと、この立てない老人を家へ連れて帰れ、と?しかもこの老人と同居している妻は癌患者で抵抗力がしけしけになってるんです。どうしましょう?

気弱な抗議など誰も聞いてくれない。病院側は、連れて帰ってください、の一点張りである。弟と私は茫然と父を見た。

父は大きな男で、175センチある。私よりもずっと大きいし、弟よりも大きいのだ。この大きな動かぬ老人を抱えてタクシーに乗るしかない。

・・・タクシーの運転手さん、インフルエンザの人を乗せました。ごめんなさい。・・・

二人で父を両脇から抱えて、やっとこさ部屋にたどり着き、失禁している父をお風呂場に放り込む。高熱があるのにかわいそうだけど、しょうがない。私は近くのドラッグストアまでオムツを買いに走った。オムツ買うのは初体験。ドラッグストアの棚にはたくさんの種類のオムツが並んでいる。どれを買えばいいのか見当もつかないから、適当に選んでまた走って帰る。介護業界は成長産業なのだなあ。

今夜は弟が付き添ってくれると言う。ありがとう。明日の朝に交代しましょう。

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