母の顎について

両親

2018年4月9日

今日は府立医大へ母と一緒に行く。

母の乳がんはしつこく母の体を蝕んでいる。3週か4週に一度府立医大に通い続けてもう19年。診療の日はまず血液検査をして癌マーカーの値をチェックすることになっている。今日の癌マーカー値はちょっと高めだが上昇はしていない。高値安定状態。よって薬は変更なしでこのまま続行ということになった。薬は抗がん剤アフィニトール。強い副作用はなくほどほどに効果が得られている。その他の血液検査結果は問題なく、これだけ見るとまるっきり健康体のようだ。

14年前、母の乳がんは骨に転移した。骨のがんは多発性で急激で強烈な痛みがあり、転移した当時はかなりの苦痛があったが、放射線治療の効果があり現在は落ち着いている。とは言え、がんが消滅したわけではない。骨に転移したがんを抑えるためにゾメタやランマークという薬を毎月注射されている。

ゾメタは破骨細胞を細胞死に追い込んで、破骨細胞の働きを抑える。ランマークは破骨細胞の生育に必要なランクルという分子に結合しては骨細胞ができるのを抑える。らしい。

このゾメタ、ランマークの副作用として、大腿骨の骨折、顎の骨の壊死などがあるとされている。母は5年前に大腿骨を骨折した。もう二度と手術は嫌だと言っていたが、大腿骨を骨折してしまったら手術する以外なく、手術を受けて自分の足で歩けるようになった。そして、今回は顎の骨の壊死、である。

歯科でレントゲン検査を受けたところ、ゾメタの副作用で顎の骨が溶けて炎症、歯茎にも炎症が広がって奥歯のさらに奥で骨が口中に露出するというかわいそうな状況になっていることがわかった。ここまできてしまったら手術して悪いところを削ってしまわなければ食事もできないようになってしまうらしい。今月末にCTを撮って精密検査し、できれば手術するという話になった。母としてはもう二度と手術は嫌だけど、食事ができないのはさらに困るから観念するしかない状況。

ぐったり

疲れている母を家まで送り、帰宅した。父のお見舞いは中止。

コメント

タイトルとURLをコピーしました