2018年4月17日 つづき
足型をとりおえた父はFaceTimeで三日ぶりに母と話をした。
突然、脈略なく母が言う。
”私のことをきついって他人に言われるのはいいけど、身内に言われて私は立つ瀬がない。”
は?なんのこと?もしかして先日のFaceTimeで私が鬼コーチって言ったことを怒っている?きつい人だと言われるのが嫌らしいけど、本当のことじゃないかと私は思う。
父と会話している中で、私が父の横にいるのをわかっていて私に聞かせているのだろう。電話を切る直前に母は言った。
”装具のお金は用意してある、って、そこにいる人に言っといて”
そこにいる人?私の名前を口にするのもいや?
母は重い病気で辛いのに、子どもたちはみんな父にばかり優しくて、母に対しては救急車を呼ばなかったとか優しくないとか責めるようなことばかり言う。それが許せないのだろうと思う。それでも優先順位をつけるとすれば、今、一番は父なのだ。別に母を蔑ろにしてるわけじゃない。どうしようもない。
私は母に対して厳しいのかもしれない。もっと優しくするべきなのかも。でもできない。と言うか、これでも優しくしているつもり。母とは子ども時代からの感情の軋轢があって、もう自分ではどうしようもない。優しくなかった母に優しくなんかなれない、ということなのかもしれない。
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