ユリが咲いた

両親

2017年7月10日

両親が住んでいた家には小さな庭があった。両親は木を植え、花や野菜を育て庭のある暮らしを楽しんでいた。特に父はさつきや菊、洋ランなどを育てるのを趣味にしていた時期が長くあり、庭には季節ごとにたくさんの花が咲いていた。

高齢になるにしたがって父は園芸の作業が億劫になったようで、最近は草の多い庭になっていた。弟がこの状態を嘆いて、いろいろな球根を植えていた。春になり、球根が無人になった家の庭で芽を出しどんどん大きくなっていた。特に目立つのはユリ。オレンタルユリのバカルディという種類で奇麗な花が咲く。このまま放置するのがもったいなくて、私はこのユリを掘り返して自分の家に持ち帰り、鉢に植え替えて育てている。

このユリが今、とても奇麗に咲いてくれている。大きくて華やかで、とても力強い。

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