だんだん父も疲れてくる

両親

2018年6月10日

父の入院しているリハビリ病院の言語療法士さんによると、父の左脳は軽い脳委縮を起こしているらしい。計算問題を解くのが難しい、複数の作業を並行すると処理に時間がかかるなどの問題は、脳梗塞が原因なのか、脳委縮が原因なのかまだ不明だと言う。今後、画像診断の専門医に診てもらうとのことだが、いずれにせよ、父の脳がトラブルを抱えているのは確かなのだろう。

父はどんなに注意されても、ナースコールを押さずにベッドから出てしまうので、ついにベッドにセンサーを付けられてしまった。ベッドから立ち上がった瞬間にセンサーが反応して看護師さんが走ってくる。病院側は転倒を本当に心配しているのだが、父は自由な行動を制限されていると巨大なストレスをため込んでいるようだ。

病院側としては、トイレのタイミングが合わない、ナースコールを押さない、などなど話が通じないような父の状態に対して認知上の問題を提起する。無理もない。でも父は病院に馬鹿にされていると思って、不信感や反発の気持ちを強くしてますます偏屈になる。

おしっこの問題については父自身も戸惑っているはずだと思う。靴を履くのに時間がかかるなんておかしな理由を出してくるのは、自分でも問題の原因がわからないからだろう。私はネットで調べてみて、脳梗塞の後遺症のひとつとして、尿意がコントロールできなくなる場合があると知った。父も脳梗塞のせいでおしっこ問題の迷宮にはまりこんでいるのかもしれない。父自身がそのことを認識できれば、じたばたせず看護師さんと協力してトイレ誘導のタイミングを作っていけるかもしれない。

できないのは、自由を阻害されているからではなく、病気のせいなのだ。指示されるのは、馬鹿にされているからではなく、快適に過ごすための手法を作るためなのだ。父とちゃんと話をしなければ。

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